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【全編配信】「授業についていけない…」 日本に避難した子供に密着 立ちはだかる言語の壁|ウクライナ、9×9の歌 民放連 最優秀賞〈カンテレ・ドキュメンタリー〉

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KTV NEWS

■ウクライナ、9×9の歌 明日をつくる子どもたちへ 

語り奈緒

ディレクター井上真一
撮影竹田光彦
撮影助手寺岡由
編集宮村泰弘
効果藤原将
MA萩原隆之
プロデューサー萩原 守

カンテレ「ザ・ドキュメント」2023年2月17日放送

■受賞

日本民間放送連盟賞♢特別表彰部門青少年向け番組最優秀賞

ザ・ドキュメント公式ページ
https://www.ktv.jp/document/

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2022年2月に始まったロシアによる侵攻で、多数のウクライナ人が戦禍を逃れようと国外に脱出。日本にも2000人を超える人々が暮らしています。そのうち約400人が18歳未満とされています。

日本で支援を受けながら生活し、学校に通うことは出来ても、周囲で飛び交う言葉がほとんど分からない中で過ごす時間は、子どもたちに何をもたらしているのでしょうか。

都内で避難生活を送るオルハさん一家。2人の子どもたちが通っている都心の小学校は、授業に通訳を入れるなど態勢を整えていますが、6年生のオリビアさんと3年生のヤン君の授業を全てカバーすることは出来ません。日々の学校生活に2人が戸惑う姿も見られました。

そんな子供たちの教育支援に立ち上がったのが、京都教育大学の黒田教授です。

以前から外国ルーツの子供たちがどんな場所でも学べるようにと、様々な言語の教材作成に取り組んできた黒田教授。今回は小学校高校まで対応する算数と数学のウクライナ語の動画教材を約600本作成し、YouTube にアップロードする取り組みを進めています。

翻訳を担当している一人、カテリーナさんは、留学で日本に来ているさなかに祖国が侵攻を受けて帰国できなくなりました。母と弟はドイツに避難したものの、父親は軍に入隊し、前線にいます。家族の事、自分の将来の事…様々な不安を抱えながら「自分に出来る事はないか…」と考え続けています。

一方、多くの教材を完成させたものの、期待したほどには幅広く活用されていないという現実に黒田教授は直面しています。日本のカリキュラムに基づいて作った教材は、それまでウクライナで教育を受けていた子供達にマッチしていない部分がありました。

また日本では、掛け算の九九について、言葉を短く省略して暗唱しながら覚えていくのが一般的ですが、ウクライナではそうした習慣はなく、九九の学習に割く時間も少ないことが分かりました。その結果、ウクライナの子供たちが日本の学校で計算スピードについていけなかったり、掛け算でケアレスミスをしてしまったりするという課題も見つかりました。

ウクライナの子供たちが自信を持ち学習に前向きになれるきっかけをつくりたい—。

教授は、計算に親しみが持てる“ウクライナの九九 の歌”を作るプロジェクトを立ち上げました。ウクライナ語の数字のフレーズを歌詞のように作っていく作業はカテリーナさん。リズムを整えてメロディを乗せ、歌にしていくのは教え子の学生。さらに歌に合わせて動きを付ける動画を作ろうと協力する学生もいます。

ウクライナの子供たちのために、仕事の合間を縫ってプロジェクトを進める教授。自らも大変な環境に置かれ、葛藤を抱えながらも翻訳に取り組む避難者や留学生。何が彼らを突き動かすのか。

侵攻からまもなく1年になろうとする今、ウクライナから日本に避難してきた人たちの現状、それを支援しようとする人たちの姿を通して、我々が何をすべきか、何が出来るか…を考えたいと思います。

#ウクライナ #九九 #奈緒

posted by ymatelychbk